こんにちは、Office-Kのかわちゃんです。
アマチュア無線を愛する皆様、特に私と同じ「定年復帰組」の皆様にお尋ねします。
シャックの片隅に、**「中身(送信部・受信部)はピンピンしているのに、
液晶画面が劣化してしまって、周波数すら読めなくなってしまった名機」**が眠っていませんか?
私の手元にも、かつて泥沼のユニバーサル基板自作時代を共に駆け抜けた、愛着のある IC-756 がありました。
液晶のライン抜けやビネガー現象で画面は死にかけ。
しかし、このリグから聞こえてくる受信音は今でも素晴らしい。
「なんとか、この名機の息吹を手元に呼び戻すことはできないか……?」
これが、すべての始まりでした。
「ラズパイPicoなら、CI-Vを直接読めるんじゃないか?」というひらめき
ある日のこと。机の上に転がっていた数百円のマイコンボード「Raspberry Pi Pico(互換機)」を眺めながら、
ふと思いつきました。
「PicoのUART(シリアル通信ピン)に、リグのCI-V出力を直接ぶち込んでみたらどうなるだろう?」
CI-Vは一線式の半二重通信。そのまま突っ込むと電圧の壁があるので、手元にあったFETのレベルコンバータと、
逆流防止用のダイオードを1本だけ噛ませて、PicoのUART0(GP16, 17)に配線をハンダ付けしました。
パソコンでThonny(開発環境)を立ち上げ、通信を開始。
そして、恐る恐るIC-756のメインダイヤルを回してみた、その瞬間です。
codeText
[Shell Output]
fe fe e0 50 03 00 00 07 07 00 fd
fe fe e0 50 03 10 00 07 07 00 fd …
「読めた……! 何の苦労もなく、すんなりと周波数データが流れてきた!」
あの時の感動は、今でも忘れられません。
実験用の数百円のマイコンが、30年近く前の名機の心臓の鼓動(CI-Vパケット)を、驚くほど正確に、
かつリアルタイムに読み取っていたのです。
「これを使えば、死んでしまったIC-756の液晶の代わりに、手元にMAINとSUBの周波数を鮮やかに映し出す『外付け液晶リモコン』が作れるはずだ!」
私の職人魂に、一気に火がついた瞬間でした。